皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。
このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。
いよいよ今年も夏本番!本格的に暑くなってきます。
みなさんのご家庭では猫ちゃんのためにどのような暑さ対策をしていますか?
最悪の場合、熱中症になると死に至ることもあります。
今回は猫ちゃんの熱中症対策について徹底解説していきます♫
猫ちゃんも飼い主も安心&快適に過ごせるようにしっかりと対策をしていきましょう!
熱中症や夏バテ
要因

猫ちゃんが熱中症になる主な原因にはいくつかの要素が重なって関係しています。
高温の環境に長時間さらされる
まず、第一にあげられるのが高温の環境に長時間さらされることです。
特に日本の夏は気温が高いだけでなく、湿度も非常に高いため体温調節がうまくできない猫ちゃんにとっては大きな負担となります。
水分不足
水分不足も熱中症の大きな要因です。
猫ちゃんは普段から水分摂取量が不足しがちになってしまっていることが多いため、注意が必要です。
身体の構造
猫ちゃんの身体の構造そのものが熱中症にかかりやすい原因の一つでもあります。
人間は汗をかくことで体温を下げることができますが、猫ちゃんの場合は汗腺が肉球や鼻にしかないため、全身で汗をかくことができません。
そのため、身体に溜まった熱を外に逃す手段が限られており、温度が高い環境では体温が急激に上がってしまうのです。
対策

エアコン
温湿度管理
気温や湿度が高くなる時期には、必ずエアコンを使用して室内の温度と湿度をしっかり管理することが大切です。
少し早いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、できれば5月からはエアコンを使い始めるのが理想的です。
外出をする前には必ず天気予報などで気温や湿度をチェックしておきましょう。
朝や夜は涼しくても、日中は気温が上昇することも珍しくありません。
一般的に猫ちゃんが快適な温度は26~28℃程度と言われています。
人間が涼しいと感じる温度よりもやや高めです。
エアコンの温度設定を適切に調整し、猫ちゃんの体に無理のないよう配慮してあげましょう。
風向き管理
また冷房の風が直接猫ちゃんの身体に直接当たると返って体調を崩してしまうことがあります。
サーキュレーターや扇風機などをエアコンと併用し、部屋全体に空気を優しく循環させることで快適な空間を保つようにしましょう。
猫ちゃんは非常に温度変化に敏感な動物であり、髭や皮膚を通じて周囲の気温を細かく感じ取り、その猫ちゃんにとって最も快適な場所を見つけて移動します。
エアコンの効いた部屋に閉じ込めてしまうのではなく、複数の部屋を自由に行き来できるようにドアを開けておいたり、猫用のドアを設置するなど、移動することで体温調節できる選択肢を確保することがとても大切です。
水分補給
もともと猫ちゃんは、暑くて乾燥した砂漠地帯で生活していた動物です。
そのため、猫ちゃんには”水をたくさん飲む”という習慣はあまりないです。
このような背景から、現代の室内飼いの猫ちゃんたちも水を積極的に飲むことが少ない傾向にあります。
しかし、水分補給は非常に重要な健康管理の一つです。
体内の水分が不足すると、熱中症や脱水症状を引き起こす可能性があり、重症化すると命に関わることもあります。
猫ちゃんが自然とこまめに水を飲めるような環境を整えてあげることが大切です。
まずは、家の中の複数の場所に新鮮な水を用意してあげましょう。
常に清潔で美味しい状態を保つことがポイントです♩
また、フードやおやつから水分を取る方法も非常に効果的です。
例えばウェットフードやゼリー状のおやつ、ペーストタイプの補助食などには水分が多く含まれているため、食べながら自然に水分を補えるのでおススメです。
普段、ドライフードが中心の猫ちゃんには、ウェットタイプの食事を混ぜたり、おやつとして与えたりすることで、よりスムーズに水分補給をすることができます♬
クーリング
ひんやりアイテム
暑い時期になると、日当たりのない床など少しひんやりとした場所で寝ている猫ちゃんの姿を見たことはありませんか?
猫ちゃんの体から熱を逃がしやすくする”ひんやりアイテム”を取り入れることも大切な工夫の一つです♬
ひんやりアイテムには熱伝導率が高く、冷たさを感じやすいアルミのマットやプレートがあります。
また、肌に触れるとひんやりとした感触を与えてくれる接触冷感素材を使ったクッションやベッドなどさまざまな種類があります。
他にも、冷却ジェルが中に入ったマットや冷感素材で作られた猫用のおもちゃなども人気です。
ジェルタイプのマットは猫ちゃんが噛んでしまい中身が出てきてしまう恐れもあるので注意が必要です。
無理に使わせるのではなく、いくつかのタイプを試しながら、自然と気に入って使ってくれるようにアイテムを与えることが大切です。
ブラッシング
日本で暮らしているほとんどの猫ちゃんたちは、アンダーコートとオーバーコートのダブルコートになっています。
このダブルコートのおかげで猫ちゃんたちは冬の冷え込みにもある程度耐えることができますが、その一方で熱がこもりやすくなるため暑さにはとても弱いという特徴があります。
特に日本のように湿度の高い夏は熱が体の中にこもりやすく、体温調整がうまくいきにくいです。
そこで重要になるのが、定期的なブラッシングによる被毛のケアです。
余分な毛を取り除くことで毛と毛の間に風が通りやすくなり、体温の上昇を柔らげる効果が期待できます。
また、毛が絡まったままになっていると通気性が悪くなるだけでなく、皮膚が蒸れてしまい皮膚のトラブルをなどを引き起こす可能性もあります。
こまめなブラッシングは毛のもつれや毛玉を防ぐだけでなく、綺麗な被毛を保つことができ健康状態の維持にもつながります。
遮光カーテン
猫ちゃんが窓際で気持ち良さそうに日向ぼっこをしている姿を見かけたことはありませんか?
温かな光に包まれてうっとりと目を細めながらくつろぐその姿は見ているこちらまで癒されますよね…♡
しかし、特に夏場の強い直射日光が長時間当たり続けると、熱中症や脱水症状を引き起こすリスクも高まります。
さらに、日差しによって室温が上昇しやすくなるため、猫ちゃんがいる空間が知らないうちに高温になってしまうこともあるのです。
こうしたリスクを防ぐためには、例えば遮光カーテンやUVカットのレースカーテンを取り付けることで、直射日光の強さを柔らげることができます。
また、ガラス窓に遮光フィルムや断熱シールを貼ることで熱の侵入を防ぎ部屋全体の温度上昇を抑える効果も期待できます。
症状と応急処置
もちろん熱中症や夏バテにならないように工夫しているけど、100%そうならないとも限りません。
症状
これからご紹介する症状は熱中症や夏バテの可能性がある症状です。
1.体温が高い
猫ちゃんを抱き抱えてみて、いつもより熱く感じられたら体温が上昇しているサインです。
2.元気がなく、ぐったりしている
床に寝そべったまま動かず呼びかけにも反応が鈍いようであれば注意が必要です。
全身のだるさや脱力感を感じている状態かもしれません。
3.口を開けて,浅い呼吸を繰り返す
基本的に猫は口を開けて呼吸することが少ない動物です。
犬のように「ハーハー」と口呼吸をしている場合は、体温が異常に上がっている証拠であり非常に危険な状態です。
4.嘔吐や下痢を繰り返す
体温上昇により内臓の働きが乱れることで消化器に症状が出ることがあります。
食べ物を吐き戻したり、水っぽい便が続く場合は脱水症状も併発している可能性があります。
応急処置
涼しい場所に移動させる
できるだけ早く涼しい環境に移動させてあげましょう。
身体を冷やす
保冷剤や冷やしたタオルなどを太い血管のある”首元・脇の下・股関節”などに当てて、体温を下げるようにします。
保冷剤を使う場合は、タオルでくるんだりして皮膚に直接当てないように注意しましょう。
少しずつ水をあげる
水を飲むことができそうであれば、常温の水を少量ずつこまめに与えましょう。
無理に口に入れると吐き出してしまう可能性もあるので絶対にやめましょう。
医療機関で適切な処置
応急処置をしても猫ちゃんの様子が改善しない場合、あるいは意識が朦朧としている場合には、すぐに動物病院で診察を受ける必要があります。
症状が落ち着いてきたとしても身体の中でダメージが進行している可能性があるため、必ず医療機関で適切な処置を受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
熱中症は飼い主が気づかないうちにあっという間に進行してしまう危険なものです。
今回、ご紹介したような症状が見られる場合はすぐに対処してあげましょう。
また、熱中症や脱水症状などにならないためにも、事前の対策が必要不可欠になります。
日頃から猫ちゃんの行動や体調の変化を注意深く観察し、意識していつもと違うところを見逃さないようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!