【猫トイレ】消毒の疑問を解決!アルコールと次亜塩素酸水

掃除

皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。

このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。

猫ちゃんのトイレ掃除などで使用する除菌や消臭と聞くと、アルコール消毒を思い浮かべる方が多いかもしれません。
猫はアルコールを分解することができないので、アルコールは良くないと言われることもあります。
今回は、アルコール消毒と次亜塩素酸消毒についてどちらが良いのか疑問を解決していきます!

猫ちゃんとアルコール消毒

アルコール消毒の仕組み

消毒に使用される”アルコール”とは、いわゆるエタノールのことです。
エタノールとはアルコールの中の一種です。

仕組みとしては、アルコールが菌に付着して揮発する際に菌の膜を破壊し菌をやっつけるという仕組みです。

ノロウイルスなどの一部のウイルスは膜が丈夫なため効果が弱い面がありますが、コロナウイルスにも効果があるため、新型コロナウイルスが流行した初期の頃には入手困難になるほどでした。

次亜塩素酸の仕組み

次亜塩素酸は強力な酸化力を持つ、とても不安定な物質です。
仕組みとしては、強い酸化力によってウイルスや菌の膜を酸化分解して不活性化させて菌をやっつけます。(タンパク変性作用)
その際、除菌や消臭などの効果も発揮し、アルコールでは除菌しきれないウイルスにも有効です。

そんな不安定な次亜塩素酸を安定化させるために水に溶かしたものが次亜塩素酸水です。
しかし、次亜塩素酸水も不安定な水溶液であるため、作ったそばから分解されていきます。
ただ、有機物に触れると水に戻るのも次亜塩素酸の特徴であるため、万が一、猫ちゃんが次亜塩素酸水を舐めてしまっても影響がないというメリットがあります。

次亜塩素酸ナトリウムとは?

ハイターなど塩素系の溶液に使われているものが次亜塩素酸ナトリウムになります.
こちらは名前が似ているため同じものと思ってしまいますが異なるものです。

次亜塩素酸ナトリウムは強いアルカリ性のため触るとヌルヌルして皮膚を溶かしますが、次亜塩素酸水は弱酸性なので皮膚へのダメージが少なく手軽に使えます。

手荒れや金属への腐食環境への負荷も引き起こしやすいですが殺菌力はかなり高めなので、猫ちゃんが下痢をした際などはハイターを薄めてシステムトイレの網掃除に使用しています。
次亜塩素酸ナトリウムを使用後は、猫が摂取しないよう十分に拭き上げることに気をつけています。

次亜塩素酸を使わない理由

筆者である私は現在猫10匹と暮らしていますが、次亜塩素酸水を使っていません。
基本的に猫ちゃんのトイレ掃除では次亜塩素酸水ではなくアルコールウエットを使用しています。
次亜塩素酸水を使わない理由について2つお話しさせていただきます。

アルコールに比べてやや高価

次亜塩素酸水を使わない理由1つ目は、アルコールに比べてやや高価な点です。
猫ちゃんのトイレ掃除は毎日行います。特に我が家では、10匹の猫ちゃんがいますので、トイレの数も多いです。
正しく使用すればアルコールを使用しても問題ないため、気軽に使えるアルコールウェットを使用するようにしています。

次亜塩素酸水は不安定で寿命が短い

次亜塩素酸水を使わない理由2つ目は、不安定で寿命が短い点です。

次亜塩素酸水は他の除菌消臭剤と比較して保存期間が短いのが最大の弱点です。
適切に保存しても製造から半年間しか持たない場合もあります。

紫外線や空気に触れることで分解されたり効果も薄れてくるので、気づかないうちに殺菌力が低くなっている可能性も考えられます。

アルコールは長期間の保存に対しても濃度が薄まることが少ないのでその点は安心して使用できます。


上記の理由から、ケチることなくトイレをきれいにしたいのと、多頭飼いのためトイレでの病気の感染を確実に防ぎたい思いからという理由でトイレ掃除にはアルコールウェットを使用するようにしています。

アルコール使用時の注意点

アルコールが残っていないことを確認する

アルコール消毒などをした後、猫ちゃんに触れる場合はアルコールが残っていないことをしっかりと確認しましょう。
揮発性の高いアルコールですが、量によってはすぐに揮発しないこともあります。
しっかりすり込んで揮発したことを確認してから猫ちゃんに触れるようにしましょう。

また、基本的なことですが、人間のお酒やアルコールの液体原液などは猫ちゃんが触れることのできない場所に置くようにしましょう。
猫ちゃんがアルコールを直接舐めてしまうと、よだれを垂らしたり酔っ払ったような状態になり、多量に飲んでしまうと中毒になり危険です。

アルコールウェットで猫ちゃんを直接拭かない

飼い主さんがアルコール消毒液を使うのは猫ちゃんに対して問題は起きません。
しかし、猫ちゃんに直接使うのは基本的にNGです。

飼い猫ちゃんの日常の汚れは猫専用のシートや濡れたタオルで拭き取れば十分です。
アルコールが含まれている猫専用のお手入れシートで皮膚がかぶれてしまうようであればすぐに使用を中止しましょう。

アルコールスプレーの使い方に注意

アルコールスプレーについての注意点ですが、キャリーバッグなどの狭い場所でアルコールスプレーの使用はやめましょう。

スプレータイプに関しては空気中を舞うため、猫ちゃんが吸い込む可能性があります。
我が家でもスプレータイプのアルコールは使用していません。

私の自宅では猫ちゃん専用の消毒・除菌スプレーを使用しています。

アダムフレッシュ

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は猫ちゃんの消毒に関するアルコールと次亜塩素酸の比較でした。

アルコール次亜塩素酸
除菌力高い高い
消臭力低い高い
コスト高い低い
揮発性高い低い
刺激性強い弱い
引火性あるない


どちらも使用方法や保管方法を注意すれば、猫ちゃんがいる家庭でも問題なく消毒に使用できます。
猫ちゃんの掃除方法や消毒方法についておすすめがありましたらぜひコメントで教えてください♫
最後までお読みいただきありがとうございました!

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