皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。
このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。
今回は、猫ちゃんの老化についてです。
猫ちゃんの成長はあっという間なので、老化のサインや正しいケア方法について知っておきましょう♫
シニア猫とは?何歳から?
猫ちゃんが”シニア期”に入るのは何歳からだと思いますか?
実は猫ちゃんの成長は人間に比べてとても早いんです。
例えば、生後6ヶ月で人間年齢の実際10歳、1歳で15歳、2歳で24歳に相当すると言われています。
そして、2歳以降は”毎年4歳ぶん”歳を重ねていくので、3歳で28歳、4歳で32歳相当です。
生後6ヶ月 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 |
10歳 | 15歳 | 24歳 | 28歳 | 32歳 |
このように、若かった猫ちゃんがいつの間にかあなたの年齢を追い越していることもあります。
猫ちゃんの年齢について獣医学では以下のように分けられます。
7~10歳の猫▶中高年期
11~14歳の猫▶高齢期
15歳以上の猫▶老齢期

猫ちゃんの場合は”11歳以降からがシニア期”とされますが、7歳を過ぎたころから身体機能が少しずつ衰え始め、行気などを発症する猫ちゃんも出てきます。
この時期からは特にこまめな健康診断が重要になってきます。
シニア猫ちゃんの一日
▼我が家の12歳の猫ちゃんの生活スタイルを見てみましょう!

シニア猫ちゃんは寝る時間が多くなります。
ただ1か所でずっと寝ているわけでもなく、寝る場所をたまに変えながら寝ている感じです。
飼い主がいる場合は、少しだけ甘えて満足してから再び寝る場所に戻るという感じで寝ています。
以前までは高い位置で寝ることが多かったのですが、最近は床で寝る時間も増えたなと感じています。
シニア期に現れる変化5選
猫ちゃんにはさまざまな老化のサインが現れてきます。
小さなサインに気づいてあげることができるように老化のサインについてご説明します。
1.歯の変化
最も老化が分かりやすいのが歯の黄ばみです。
猫ちゃんは歯磨きが苦手なことが多いですが、歯磨きをしていない猫ちゃんの場合は特に黄ばみや茶味を帯びてきます。
高齢になるにつれて歯周病になる確率も高くなります。
動物病院で定期的に歯石取りを行うことで防ぐことができますが、シニア猫の場合は全身麻酔が必要になります。
歯のケアとチェックは日頃から欠かさずしてあげるようにしましょう。
2.毛並み
我が家の猫ちゃんも5~6歳までツヤツヤしていた毛並みが写真のようにだんだんとギザギザになってきました。
このようなことを「毛割れ」と言います。
10歳を超えた猫に起こりやすい現象で、毛づくろいをあまりしなくなったり、毛まで栄養が生き渡りづらくなるとこの毛割れが起こります。
また、換毛期などに毛が束で抜けることも多くなります。
こちらもまた同じ原因が考えられ、シニア猫ちゃんでなくても猫ちゃんが体調不良の際に出すサインにもなるため注意しておきましょう。
猫ちゃんの毛の色によっては分かりにくかったりしますが、シニア猫ちゃんになると皮膚も乾燥しやすくなりフケが出る場合もあります。
3.目ヤニが多くなる
目ヤニは眼球の汚れを流し固めたもので、本来起きている間の眼球の汚れは涙で流されます。
しかし、老化してくるとこの目ヤニが日中でも出やすくなります。
以前よりも目ヤニが増えたと思った場合、老化が原因の可能性もありますが、眼球やの周囲組織に異常があることも考えられるため、かかりつけの獣医師さんに診てもらいましょう
4.爪が太くなる
歳を取ると爪研ぎが億劫になり、爪を研ぐ回数や頻度が減少し、爪が長くなったり太くなったりすることがあります。
5.太ももが細くなる
若いときは活発だった猫ちゃんも、老化が進むとともに大好きな上下運動も減り、好奇心も示さなくなってきます。
このように、運動量が減ることで太ももが細くなってくるのもシニア猫のサインになります。
我が家のシニア猫も、以前はヒラリと飛び乗れていたキャットタワーへの飛び乗り。
最近ではたまに失敗するようになってしまいました…。
他にも…
他にも人間の老化と同じように
- 動きがだんだん鈍くなる。
- 食欲が減る。
- 耳が遠くなる。
- 視力が悪くなる。
などが老化現象として現れてきます。
シニア用フードは不要?
シニア猫専用のフードが数多く存在しますが、実際にシニア用フードへの切り替えが必要かどうかは一概に言えません。
シニア猫用のフードは代謝が低下する高齢猫のために、低脂質や低カロリーに調整されていることが多いです。
しかし、シニア猫は食欲が落ちることもあり、多くの場合痩せる傾向にあります。
一方で、製品によってはシニア用フードが逆に高カロリーや高脂質である場合もあります。
このように製品によって異なるため、「高齢だからシニア用フードを買うべき」と判断するのは適切ではありません。
適切なタンパク質の量を維持することで、シニア猫の健康をサポートすることができますが、高タンパク質のフードについては特に注意が必要です。
シニア猫は慢性腎臓病になりやすい傾向があるため、タンパク質が窒素老廃物に変わり、腎臓に負担をかける原因となることもあります。
大切なのは「ご家庭の猫ちゃんの健康状態や個々のニーズに合わせたフードを選択すること」です。
シニア猫ちゃんのお世話
では、猫ちゃんがシニア期に入ったらどのようにお世話をしてあげたら良いのでしょうか?
ストレスフリーな状態を作ってあげる
生活環境
シニア猫ちゃんは、食器の高さによっては食べづらかったりします。
ご飯のお皿やお水のお皿に高さを変えてあげるなどの工夫が大切です。
家庭内の段差やトイレの高さが負担になる場合もあります。
浅いトイレに変えてあげたり、複数のトイレを設置したりなど生活環境の見直しを検討ください。
環境の変化
猫ちゃんを元気にしたいという気持ちで子猫を迎えようとする方もいらっしゃいますが、あまりおススメしません。
なぜなら、環境の変化が苦手な猫ちゃんにとっては新入り猫ちゃんが加わることが大きなストレスになりかねないためです。
もしお迎えする場合は、2~3歳以上の成猫ちゃんをお迎えしてあげる方が年齢差も少なく、よりストレスが少ないと思います。
多頭飼い
我が家は多頭飼いで年齢もさまざまなため、1人でいることを好むシニア猫ちゃんにとってはストレスになってしまっているかもしれません。
そのため、なるべくシニア期猫ちゃんのスキンシップや要望を最優先で考えてあげるようにしています。
猫ちゃんの様子をよく観察すること
小さな変化に気づく
抱っこやブラッシングを通じて猫ちゃんの体調をチェックしていきましょう。
病気が隠れている場合もあるため、シニア猫ちゃんの些細な変化を感じた場合、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
スキンシップを多く取って小さな変化に気づき、変化に応じたケアをすることが大切です。
ペット保険
気楽に動物病院にかかれるよう、ペット保険に入っておくことも重要です。
ペット保険によっては7歳以降加入できなくなる保険が増えてきますので要注意です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、シニア猫のサインについてお話しさせたいただきました。
猫ちゃんは見た目の変化が出にくいため、老化のサインがわかりにくいです。
猫ちゃんの老化のサインにすぐ気づけるように、普段からチェックしておきましょう♩
最後までお読みいただきありがとうございました!