皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。
このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。
近年、猫の平均寿命はどんどん伸びてきているようです。
テレビやSNSなどでも、20歳以上の猫ちゃんを見かけることもあるのではないでしょうか?
30年前に比べると現在では約10歳も平均寿命が伸びたとされています。
大好きな猫ちゃんとはいつまででも一緒に暮らしていきたいですよね♪
そこで、今回は長生きする猫ちゃんの種類や特徴などについてご紹介していきます!
寿命について

雑種の猫ちゃんは純血種よりも長生きする傾向があります。
家庭動物白書2024年版によると
(2022年度の寿命データ)
混血種の平均寿命:15.0歳
純血種の平均寿命13.6歳
このように、雑種猫が1.4歳も長生きしているのがわかります。
異なる遺伝子を持つ個体同士が交配して誕生するため、遺伝子の多様性が非常に豊かで特定の遺伝子疾患を引き起こす遺伝子を持つ確率が低くなります。
また、雑種の猫ちゃんは生命力が強い傾向があります。
野良猫として過酷な環境で生きてきた猫ちゃんたちがほとんどです。
そのため、人に懐きにくい一面もありますが、生命力が強い子が多い傾向があります。
逆にミヌエットは10.6歳サイベリアンは12.7歳と比較的に若くなっているので日頃から気にかけてあげることが重要です。
(2022年度の寿命データ)
ミヌエット:10.6歳
サイベリアン:12.7歳
さらに、人間と同じようにメスの猫ちゃんはオスの猫ちゃんより長生きする傾向があります。
オス猫の平均年齢13.7歳、メス猫の平均年齢14.8歳と約1歳長生きしています。
ここ数年の猫ちゃん全体で見た場合、平均寿命は多少変動しているものの大体平均寿命14歳が続いています。
完全室内飼い

猫ちゃんにとって外の世界は興味をそそる場所ですが、同時に多くの危険が潜んでいます。
一般社団法人ペットフード協会全国犬猫飼育実態調査2024年度によると、完全室内飼いの猫ちゃんの平均寿命16.3歳、家の外に出る猫ちゃんの平均寿命14.2歳と平均寿命が約2歳も違ってきます。
外に出る猫ちゃんが寿命を縮める主な理由の1つは”交通事故のリスク”です。
特に年や交通量の多い地域では危険が高くなります。
さらに”感染症のリスク”も大きな問題です。
外で他の猫ちゃんと接触することで猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスといった命に関わるウイルスに感染する可能性があります。
ちなみに、完全に飼い主がいない野良猫の平均寿命は3~5歳とされており、外で生きることの過酷さが伺えます。
食事を考える

猫ちゃんは泌尿器系の病気になりやすく、尿石ができやすい傾向があります。
そのため、食事の選び方が健康維持の鍵となります。
ドライフードとウェットフードをうまく使い分けることで泌尿器系のトラブルを予防することができます。
ドライフードのメリットはお皿に出しても長時間置いておけるため、管理しやすく跡がつきにくいことにあります。
また、コストパフォーマンスが良く、保存もしやすいため忙しいときにも便利です♫
一方、ウェットフードは香りが豊かで食いつきが良く、水分を多く含んでいるため尿石の予防に役立ちます。
特に、水をあまり飲まない猫ちゃんにとってウェットフードは水分補給の手助けとなります。
これらの良い点を組み合わせる方法としてミックスフィーディングがおススメです!
例えば、忙しい朝にはドライフードを与え、夜にはウェットフードを取り入れることで猫ちゃんの栄養バランスを整えながら泌尿器系の健康も守ることができます。
また、食事を選ぶ際は一般食ではなく、総合栄養食を選ぶことが重要です。
総合栄養食は猫ちゃんに必要な栄養素が含まれているため、健康的な食生活をサポートしてくれます。
しかし、我が家においてはウェットフードを与えるのは週に1度未満にしており、歯石の問題なども考えてドライフード中心のご飯にしています。
運動環境を整える

運動不足になると肥満になり運動量が減少するという悪循環に陥ります。
肥満はさまざまな健康問題を引き起こし、特に尿路結石や関節の病気、内臓の病気などのリスクが高まります。
運動量が少ないと腎臓の働きが低下し、尿がスムーズに行われなくなるため膀胱炎や尿路結石の原因にもなります。
これを防ぐためには日常的に適度な運動を取り入れることが大切です。
対策としてキャットタワーで上下運動を促す方法があります。
猫ちゃんは本来高い場所を好む習性があり、ジャンプや登り降りを繰り返すことで足腰の筋力を維持することができます。
特にキャットタワーを設置すると自然と上下運動を行う機会が増え、運動不足の解消に役立ちます。
また、タワーの各段にハンモックや隠れられるスペースがあると猫ちゃんがリラックスできる居場所にもなります。
また、飼い主と一緒に遊ぶ時間を作るのも良いでしょう。
キャットタワーだけでは十分な運動ができない場合も多いため、飼い主が積極的に遊びの時間を設けることが大切です。
猫じゃらしや羽のおもちゃなどを使うと狩猟本能を刺激しながら楽しく運動させることができます。
1日10~15分程度でも定期的に遊ぶことでストレス解消にもなります。
さらに1人で遊べるおもちゃも用意しておくと、留守番中でも適度に遊ぶことができ、なお良いでしょう◎
体重管理をする

猫ちゃんにとって肥満は糖尿病や高血圧関節炎などのリスクを高め、健康に悪影響を及ぼします。
直接病気を引き起こさなくても、症状を悪化させる可能性があるため、適正な体型を維持することが大切です。
また、急激な体重増加や体重減少は病気が隠れている可能性もあります。
体重計に乗らなくても、頻繁に抱っこなどをしてあげて異変に気づくようにしてあげましょう。
体型を判断する際は体重だけでなくボディコンディションスコア(BCS)を参考にすると良いでしょう。

(引用:環境省パンフレット「飼い主のためのペットフードガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」より)
理想的な体型は軽く触れたときに肋骨が感じられる程度です。
肋骨が目視できる場合は痩せすぎ、逆に触っても肋骨が分からないのは太りすぎの状態と判断されます。
ダイエットをする際は無理なく時間をかけることが重要です。
自己判断での極端な食事制限は避け、獣医と相談しながら健康的な体重管理をしていきましょう。
去勢・避妊手術

去勢・避妊手術は、猫ちゃんの健康や行動面においても多くのメリットがあります。
メスの猫ちゃんの場合
乳腺腫瘍の約80%が悪性と言われており、非常に危険な病気の1つです。
しかし、初回の発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍の発生率を9%まで抑えることができるとされています。
また、望まない繁殖を防ぐことができます。
オスの猫ちゃんの場合
オスの猫ちゃんは去勢をすることで、精巣腫瘍の発生を防ぐことができます。
発情中の猫ちゃんは交尾ができないことで大きなストレスを感じることがあります。
その影響で普段よりも怒りっぽくなり、飼い主に対して攻撃的になることがあります。
さらに、外に出る習慣のある猫ちゃんは、発情中の異性の猫ちゃんと出会い、望まない繁殖をしてしまう可能性があります。
完全室内飼育であっても、近くに発生中の猫ちゃんがいると落ち着かず仕切りに外に出たがることがあります。
その結果、ちょっとした隙をついて脱走してしまう場合もあります。
このような、発情に伴う問題を防ぐことができます。
定期的な健康診断

定期的な健康診断うちはまだ若いから大丈夫!特に具合が悪い様子もないから必要ない!と思うかもしれません。
しかし、健康診断は若いうちから受けることにこそ大きな意味があります。
猫ちゃんは本能的に体調の異変を隠す習性があり、飼い主が気づく頃にはすでに病気が進行していることも少なくありません。
そのため、健康なときに定期的に健康診断を受け、正常な状態のデータを記録しておくことが重要です。
普段の健康状態を把握しておくことでちょっとした変化にも早く気づくことができ、病気の早期発見&早期治療につながります。
シニア猫のケア

猫ちゃんは7歳からシニア期、11歳からハイシニア期とされています。
これらの年齢を迎えると少しずつ体に変化が現れ始めます。
シニア猫になると寝ている時間が長くなったり、食べる量が減ったり痩せてしまうことが多くなります。また、目ヤニが増える、毛の艶がなくなる、視覚や聴力が衰える、といった老化の兆候も見られます。
加齢と共に腎臓病や関節炎のリスクも高まるため、より丁寧なケアが必要となります。
我が家の12歳を超える猫ちゃんは寝る時間が増えてきました。
ただ、多頭飼いの中で優先的に接することでストレスを少しでも緩和できればと思って接しています。
シニア期のフード選び
シニア猫は消化能力が低下するため、消化しやすいフードを選ぶことが重要です。
どのような栄養が必要かは猫ちゃんの年齢や健康状態によっても異なるため、適切な食事を選ぶ際にはかかりつけの獣医と相談しながら決めると安心です。
シニア猫の生活環境
シニア猫の生活環境にも配慮が必要になります。
足腰が弱くなってくると、トイレの縁を乗り越えるのが難しくなることがあります。
特にジャンプが必要な上から入るタイプのトイレでは出入りが困難になりしてしまうこともあるため、入り口が低いトイレにかトイレの入口にスロープを設置するなどの工夫をしてあげましょう。
さらに、キャットタワーやキャットウォークなど高い場所を好む猫ちゃんにとって快適だったスペースもシニアになると危険な場所になることがあります。
筋力の低下で登れなくなったり、落下のリスクが高まるため段差の低いキャットタワーへの買換えも検討しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は長生きする猫の特徴について紹介しました。
愛猫には少しでも健康で長生きしてほしいですよね♪
最後までお読みいただきありがとうございました!