【多頭飼い】10匹飼い主が感じるメリット&デメリット

ノウハウ

皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。

このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。

数年前からキャットブームと言われており、猫ちゃんを飼う人口も増加しています。
そして、そろそろ2匹目を迎えたいなと考えている方もいらっしゃると思います。

しかし、多頭飼いも軽い気持ちでできるものではありません。
我が家や猫カフェで10匹以上の猫ちゃんと暮らしてきた経験を活かして、多頭飼いのメリット・デメリットについてお話しさせていただきます。

これから猫ちゃんをお迎えする方にとっても大切な内容になります。
ぜひ最後までお読みください♪

多頭飼いのデメリット

お金がかかる

猫ちゃんの1年にかかるお金は1匹当たり約10~20万円+αと言われています。
猫ちゃんにかかるお金は大きく分けると3種類あります。

  • 日常的に使うもののお金
  • 治療費など臨時でかかるお金
  • 猫ちゃんを預けるときのお金

日常的に使うもののお金

猫ちゃんのトイレは猫ちゃんが1匹の場合は一つでもOKですが、多頭飼いになると猫ちゃんの数+1つはトイレが必要と言われています。
そのため、2匹目をお迎えする場合、トイレは3つ必要になります。
3匹飼いだとトイレは4つという感じで少しずつトイレの数も増えいってしまいます。

治療費など臨時でかかるお金

病気のときの治療費など臨時でかかるお金に関しては、手術になれば1回で何十万円かかる場合もあります。

多頭飼いの場合感染性の強い下痢などで複数の猫ちゃんが感染してしまえば大きな出費になってしまいます。
治療費以外では猫砂なども頻繁に全取り替えの必要が出てくるので、猫砂やその他衛生用品の消耗も激しく出費がかさみますので、健康管理はしっかりしてあげましょう。

猫ちゃんを預けるときのお金

もし長期で家を空けることになった場合、一匹であれば知り合いなどにでも頼みやすいですが複数となるとなかなかそうはいきません。

ペットシッターやペットホテルにお願いすることになった場合、旅行費以外にもお金がかかってしまいます。
ちなみに、5匹飼いの時代に1週間の旅行で10万を超えるペットシッター代がかかりました。

旅行に行けない

先ほどもお話ししましたが、複数の猫ちゃんを預けることになった場合はお金がかかってしまうので、海外や長期間の旅行などにはなかなか行きにくくなります。

一匹であればそこまでお金もかからないですし、知り合いに預かってもらうのも頼みやすいと思います。
2匹まではペットホテルもありですが、3匹以上だとペットシッターになるかと思います。
このように、複数になるとなかなか難しいので、旅行好きな方はそこも頭に入れておくことが大切です。

時間

猫ちゃんに使う時間は頭数が増えるほど2倍3倍になると考えておいた方が良いです。

最低限のお世話に時間がかかる

例えば猫ちゃんの普段のケアである「爪切り」「ブラッシング」「トイレ掃除」などに関しては、どうしても時間がかかってしまいます。

3匹くらいまでのトイレ掃除はサクサクできるのですが、それ以上になるとトイレ掃除の間に綺麗になったトイレに用を足しに来たりすることが多く、時間が取られてしまいます。

ふれあいが減ってしまう

3匹以上の多頭飼いの場合はそれぞれの猫ちゃんを相手してあげられる時間が減ってしまいます。

どうしてもかまってちゃん攻撃してくる猫ちゃんを先に相手してしまい、そうすると遠慮がちな猫ちゃんとふれあいが減ってしまいます。

抜け毛問題

猫ちゃんに抜け毛はつきものです。
足の裏は気づいたら毛だらけになっています。
短毛種、長毛種はあまり関係なく、頭数が多くなるほど毛の処理は大変になります。

スペースの確保

猫ちゃんの縄張り

猫ちゃんは縄張り意識の強い動物です。
先住猫ちゃんがいる場合、ゲージなどで場所を取ってしまいますし、相性次第ではお部屋自体を分ける必要があります。

隔離できるスペース

また、感染症になった場合は隔離できる部屋がないと次々と感染してしまい、さらに大変なことになってしまいます。
なので、隔離できるスペースはあった方がおススメです。

消耗品の保管スペース

多頭飼いの場合は消耗品を保管するスペースにも場所をとられます。
猫砂やペットシーツはもちろんのこと、猫のご飯やおやつの保管、そして動物病院に連れて行くときのキャリーも多頭飼いになると複数必要です。

多頭飼いのメリット

多頭飼いのメリット今までデメリットをたくさんお話ししてきましたが、最後にメリットについてもお話しさせていただきます。

猫同士で遊んでくれる

複数いた方が猫ちゃんが寂しくないという話も聞きますが、こちらに関しては猫ちゃんはもともと単独で行動をする動物なのであまり関係ないとも言われています。

飼い主側の意見としては、猫同士で遊んでくれることはとてもありがたいです。
1匹だけの場合一日中動かずに寝てしまう猫ちゃんもいます。

実際は多頭飼いをすることで猫ちゃん同士が遊んでくれて人間が遊んであげなくても運動不足にならないという相乗効果もあるので、猫同士で遊んでくれるのは良いことだなと思います。

結局は・・・

メリットやデメリットをたくさんお話ししてきましたが、結論から言うと、私は多頭飼いをして良かったと思っています。

デメリットが許容できる方であれば、メリットの方が大きく感じるのではないかと思っています。
そして、必ずやってくる猫ちゃんとのお別れのときには、他の猫ちゃんがいてくれることで飼い主の心の支えにもなってくれます。

猫ちゃんを迎え入れる際の注意点

スペースの確保

飼育スペースの確保猫ちゃんは単独行動する動物で縄張り意識もあります。
そのためそれぞれに安心できる空間が必要です。
猫ちゃんを2頭以上買っても飼育スペースを十分に確保できるかどうかはあらかじめ考えておきましょう。

トイレを置くスペースも必要です綺麗好きで知られる猫ちゃんは他の猫ちゃんの匂いがするトイレを嫌がります。
兄弟であれば共用でも平気なこともありますが、基本のトイレの数は猫ちゃんの頭数+1が理想です。

飼育に必要なお金や時間の見積もり

猫ちゃんが増えればその分必要なお金も増えます。
それぞれの猫ちゃんに合わせたフードの購入や飼育用品を新調する必要があります。
医療費の負担が増えることも頭に入れておきましょう。

当然ですが、お世話や通院などにかかる時間も増えます。
費用面や時間が十分に確保できるかは事前に考えておくことが大切です。

災害時の対応

猫ちゃんたちを避難所に連れて行く方法を考えておく必要があります。

また、飼い主自身に万が一のことがあった場合、猫ちゃんたちの預け先があるかどうかも考えておきましょう。

避妊・去勢手術

性別の異なる猫ちゃんを多頭飼育する場合は、避妊・去勢手術を早めに行いましょう。

猫ちゃんの繁殖力は強いので、予定外の妊娠や出産で飼育が困難になり、多頭飼育が崩壊する可能性があるので注意しましょう。

自治体への届け出

自治体によっては10頭以上多頭飼育をする場合に届け出が必要なことがあります。
お住まいの自治体のホームページなどで届け出が必要かどうか、また何等以上飼育する場合に届け出が必要なのか事前に確認しておきましょう。

ペット保険の見直し

”多頭買い割引”などお得なプランを用意している保険会社もあります。
現在契約している保険プランが多頭買い割引の対象になるのか確認してみましょう!

先住猫ファースト

先住猫ちゃんがいて新入り猫ちゃんをお迎えしようと思った場合、”先住猫ファースト”を心がけましょう。

具体的な先住猫ファーストの例として、

  • ご飯やおやつをあげるときは最初に先住猫ちゃんに与えるようにする。
  • 遊びや甘えてきたときも先住猫ちゃんを優先してあげる。
  • 名前を呼ぶときは先住猫から呼ぶ。
  • 喧嘩をしたときは先住猫の味方になる。
  • 新入り猫のフォローは先住猫の見えないところで行う。

などがあります。

新入り猫ちゃんに先住猫ちゃんの方が上と教育してあげることも関係性を築く上で大切なことになります。

新入りの猫ちゃんが来るとどうしても環境の変化などを心配してしまいがちです。
先住猫ちゃんのストレスにも注意するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は猫の多頭飼いについて、実際に10匹多頭飼いの私の経験から、デメリットを中心ににお話しさせていただきました。
いざ飼ってみたら失敗だった・・・なんてことにならないように、デメリットもよく理解した上でお迎えするようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました