【暑さ対策】猫の熱中症に注意!初期症状を見逃さないために

基本

皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。

このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。

猫は熱中症で死に至ることもあります。
どのような症状が出たら熱中症の可能性があるのか、どのような応急処置が必要か正しく理解していくことが必要です。

今回の記事は、猫ちゃんとの夏を乗り切るための熱中症対策です。
ぜひ最後までご覧ください♪

猫の暑さへの耐性

猫ちゃんは一般的に暑さに強く寒さに弱いイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、近年は以前より猛暑が続くことが増え、猫ちゃんが熱中症や脱水夏バテで体調を崩してしまうケースが増加しています。

そして、猫ちゃんは人間と同じ“恒温動物”です。
常に一定の体温でいる動物なのですが、人間と違い体温調整が苦手です。

人間は暑い時に汗をかき体温を下げられますが、猫が汗を描く部位は肉球のみです。
人間のように全身から発散して体温を下げられません。

そして、猫は基本的に鼻で呼吸をする動物なので、犬ようにハーハーと舌を出して口呼吸で体温を下げようとはしません。
もし、犬のようにハーハーしている猫ちゃんの姿を発見したら、熱中症含め病気の可能性があるのですぐに動物病院へ連れて行きましょう。

猫が熱中症になる原因

1.高温多湿

お伝えした通り、猫ちゃんは体温調節が苦手なため高温多湿の場所にいるとすぐに熱中症になってしまいます。

2.体に熱がこもって逃げない

子猫長毛種シニアの猫ちゃんは特に体の熱を逃すことが苦手です。
また、短頭種(鼻ペちゃ)の猫ちゃんは呼吸から熱を逃がすのが特に苦手です。
鼻ペちゃの猫ちゃんはたまにブーブー言っています。

そして、人間と同じように肥満の猫ちゃんも熱がこもりやすいです。
肥満の猫ちゃんは熱中症以外にもリスクが多いので、標準体重になるようダイエットさせましょう

3.水分不足

猫ちゃんはあまり水を飲まない子が多いですが、暑い夏はさらに水を飲まなくなってしまったり、肉球から水分が蒸発して脱水になることがあります。

熱中症の症状

1.元気がなくなりぐったりする

熱中症になると、まず活動性が低下して元気がなくなります。
中にはよだれを流す様子が見られることもあります。

の場合はなんとなく元気がない状態なので一見すると気づかないことがあるかもしれませんしかしこの状態が長時間続くと力が入らなくなりくったりするようになりますその際には可能であれば猫ちゃんの体温を測るとともに呼吸の状態をよく確認してみましょう

2.口で呼吸をするようになる

猫ちゃんの口呼吸は稀で極度の興奮寺や呼吸機能の悪化や高体温時に生じます。
子猫は激しく遊んだ後などにパンティング口呼吸)をすることがありますが、大人の猫ちゃんはほとんどパンティングをしません。

猫ちゃんでパンティングが見られるようになる体温は30℃を超えてからと言われています。猫ちゃんの高体温時は舌や口の中の粘膜が鮮やかな紅色となります。

補足ですが、下や歯茎が紫色に変化している場合はチアノーゼと呼ばれ、血液中の酸素供給が低下することで引き起こされます。
熱中症がより重度になるとこのチアノーゼに至る場合があります。

いずれにしても、基本的に猫ちゃんの口呼吸は正常な状態では見かけることがないため、このサインを見逃さないようにしましょう。

3.足元のふらつきや嘔吐・下痢

高体温状態が続くと脳や神経にも影響が及びます。
脳神経系のダメージによって、本来身体が無意識的に行っている機能が行えなくなってしまいます。

例えば意識が朦朧とし、平衡感覚に異常が生じたりします。
体の内部の水分バランスにも乱れが生じ、吐き気下痢といった症状が現れます。

嘔吐や下痢によって更に脱水症状が深刻になるおそれがあります。
これに伴い血圧の低下や痙攣などのショック症状を起こし死に至ることもあります。

猫の暑さ対策方法

1.エアコンを利用する

猫の暑さ対策方法1つ目は、エアコンを利用して部屋全体を27℃前後に維持することです。
エアコンでの室温調整は5月のゴールデンウィーク明けには初めておくことをおススメします。
ちなみに、我が家ではエアコンを26℃に設定しています。
猫ちゃんは高いところが好きなので、熱い空気が上に行くことを考慮して低めの設定にしています。
設定温度が低いと、猫ちゃんの体は冷えすぎてしまうおそれがあり、人間にとっては少し暑いと感じる場合も下げすぎないよう配慮が必要です。
猫ちゃんは風が直接当たるのを嫌がるため、エアコンの風向きにも十分注意しましょう。

暑さ対策でエアコンはお金がかかるからと扇風機を使っていませんか?
扇風機やサーキュレーターは人が使うと涼しいと感じますが、実は猫ちゃんには効果がありません。
その理由は被毛に覆われていて汗腺もないので扇風機の風が当たっても涼しく感じないと考えられているためです。
逆に、長時間扇風機の風にさらされると体調不良を起こすケースもあるようなので、もし扇風機やサーキュレーターを使用する場合は空気の循環を作る装置としてエアコンと併用するようにしましょう。

2.避難場所を用意しておく

猫の暑さ対策方法2つ目は、複数の部屋が行き来できるようにして避難場所を設けることです。

自宅に複数の部屋がある場合は、エアコンをつけていない部屋をそれぞれ用意できると猫ちゃんにとって理想的です。
猫ちゃんは自分にとって快適な場所を探すことが得意です。
体温に合わせて快適な方へと自ら行き来してくれます。
特に飼い主の留守中は停電やエアコンの故障が発生したときのリスクを避けられるように、猫ちゃんの逃げ場になるようにしておくことをおススメします。

外気温が30℃を超える日はあっという間に室内の温度が上がり、熱中症の危険性が高まるため注意が必要です。
ひんやりアイテムなども置いておくと良いと思いますが、我が家ではひんやりアイテムよりも廊下や玄関などに寝転がるのが1番のようであまり使ってくれません。

3.水飲み場を複数用意する

暑さ対策方法3つ目は、新鮮な水がいつでも飲める水飲みを複数用意することです。

熱中症予防に水分補給は効果的ですが、猫ちゃんは元々積極的に水を飲む動物ではありません。
また、神経質な猫ちゃんは知らない器やいつもと違う場所の水を飲みません。
新鮮な水をいつでも飲めるように必ず複数の水飲みを用意しておき、暑くなってきたら早めに水飲みを増やしておくと安心です。

自動ペット給水器などのアイテムは、動く水への興味から積極的に水を飲むようになる猫ちゃんもいると言われています。
しかし、フィルターの掃除などが細かくできなかったりなど、夏場は水の質が悪くなってしまう可能性があります。
実際に我が家でも自動給水器を使用した際に、猫ちゃんの便が緩くなったため現在は使用していません。

普段から水をあまり飲まない性格の猫ちゃんに強制的に飲ませるのは難しいので、ご飯の水分量を増やしていき、水分補給をさせましょう。

4.ブラッシングして冬毛を取り除く

長毛種の猫ちゃんは被毛が耐寒仕様になっていて、夏になっても大量の冬毛をいつまでも残している場合があります。

冬毛が原因で体温が上がりやすくなり、熱中症の恐れがあるため、できるだけブラッシングで抜け毛を除去しておきましょう。
優しいタッチのブラッシングにはマッサージ効果もあり、皮膚のコンディション維持にも役立ちます。

また、長毛種の暑さ対策としてサマーカットするアイデアもありますが、皮膚へのダメージやストレスがかかる場合もあるので、サマーカットする場合は慎重にご検討ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
あなたのお家は猫ちゃんの暑さ対策できていますか?

ちなみに、我が家では1匹の長毛の猫ちゃんだけ毎年動物病院でサマーカットをするようにしています。
サマーカットは賛否両論ありますが、私は獣医さんと相談の上でサマーカットをすることにしています。
皆さんはサマーカットに対してどう思っているか、是非コメントで教えてください!
また、みなさんのご家庭での猫ちゃんの暑さ対策もぜひ教えてください♬

最後までお読みいただきありがとうございました!

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