【豆知識】猫にはどんな世界が視えている??

ノウハウ

皆さんこんにちは!
元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。

このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。

ビー玉のようで大きな魅力たっぷりな猫ちゃんの目。
猫ちゃんには世界がどのように視えているのだろう・・・。
今回はそんな猫ちゃんの”目の不思議”について解説します。
猫ちゃんについてもっと知りたい方はぜひ最後までお読みください♪

猫の目の仕組み

目の色の秘密

猫の目の色は大きく分けて5種類あります。
その目の色は猫の目の中にあるメラニン色素の量で決まると言われています。

太陽光の強い国では光から目を守るために虹彩にメラニン色素を蓄積するため目の色は濃くなり、太陽光の弱い国では目の色は薄くなります。

猫の目はメラニン色素の濃い順に

カッパーアンバーヘーゼルグリーンブルー

の5種類の色に分かれると言われています。

カッパー

カッパー(銅色)はメラニン色素が最も多い目の色です。
色は茶色っぽい色から赤みがかった色で、日本で一番多い猫の目の色だと言われています。
温暖な地域でより多くの太陽光を浴びるためこのような色になったと考えられています。

アンバー

アンバーは英語で琥珀色イエローやゴールドとも表現される色です。
メラニン色素は少し多めで単色でレモンイエローのように見える淡い色や、ゴールドに近い色に見えたりとさまざまなバリエーションがあります。

ヘーゼル

ヘーゼルの目の色はメラニンが行き渡らないため、目の外側が薄いブラウンやイエロー、内側がグリーンのように2色のグラデーションになっているのが特徴です。

メラニン色素はそれほど多くはないです。
また、純粋な日本の猫はヘーゼルの目の色にはなりません
日本の猫と外来種のミックスだとヘーゼルの目になると言われています。

グリーン

グリーンに見える目の色は、メラニン色素が非常に薄い場合に現れます。
特に日照時間が短い北国を原産とする猫たちに多い色です。

そして、実は目の色のグリーンは私たちから見てグリーンと認識しているだけなのです。
メラニン色素がほとんどないため、本来は透明なのですがその透明が人間の目に入るときにグリーンに見えているという仕組みになっています。

ブルー

ブルーの目の色はほとんどメラニン色素を持っていません
こちらもグリーンと同じように、本来は透明の目の色を人間の目がブルーと認識しています。
寒い気候のヨーロッパ原産の猫に多い目の色になります。

猫には○○が視えている?!

猫と暮らしていると”何もない場所を見つめている”という行動を目にしたことがありませんか?

実はその行動は紫外線を見ている行動かもしれないのです。
2014年に英シティ大学ロンドンが行った実験で、犬や猫には紫外線が見えているということが判明しているのです!

猫の瞳孔の秘密

瞳孔とは目の中にある黒い部分のことです。
猫は体のサイズに対して大きな目を持っていますが、目が大きいとそれだけ瞳孔も大きくなります。
猫の瞳孔は縦に長く閉じたり開いたりするのが特徴的です。

基本的に明るい場所では針のように細くなります。
暗い場所では大きくまん丸になります。

猫の瞳孔が開くとき

暗い場所以外でも猫の瞳孔が開くことがあります。

  • 興味があるものを見つけているとき
  • 怖いときや驚いたとき
  • 不快に感じたとき

特に不快な気分のときは、瞳孔が開くのに加えて耳が下に下がる(イカ耳)の状態になります。
その状態のときはストレスになっている可能性があるため、その原因を見極めてすぐ取り除いてあげましょう。

また、まん丸の瞳孔の猫ちゃんの写真を撮りたいときは、驚かしたり怖がらせたりはせずにおもちゃなどで興味を引かせるなどして写真を撮りましょう。

猫の視覚の秘密

色覚

猫は色がよくわかっていません。
人間に赤・青・緑の3色が見えるのに対して、猫には青と緑の2色が見えていると言われています。

猫の視界は灰色みがかった見え方で、赤色は緑にオレンジ色は黄色に見えると言われています
猫が日中あまり活動をせず、夕方から明け方にかけて活発に行動するため、鮮やかな色彩を判別する必要がないということが理由の一つとされています。

視力

猫の視力は人間の1/10程度と言われています。
解像度も低いため静止しているものは霞んで見えるようです。

猫が見せる首をかしげる仕草は、物を見ようとして角度を変えていると考えられています。

動体視力

猫は視力が良くありませんが、動体視力に優れています。
猫じゃらしで遊ぶ猫のように、動く獲物を素早く捉えることが得意です!

しかし、動体視力が良すぎることで高速のコマ送りで作られているテレビや蛍光灯などははっきりと見えすぎてしまい、猫はストレスを感じてしまうこともあるそうです。
また、あまりにもゆっくりな動きは猫にとっては止まって見えてしまうそうです。

光る目の秘密

夜に猫の目が光っているのは、網膜の裏側にある”タペタム”という反射板があるためです。
タペタムのおかげで猫は人間の15%の光量でも物を見分けることができると言われています。

しかし、猫は少量の光で見分けることができるぶん、光にはとても敏感です。
カメラのフラッシュのような強い光は猫の目を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。

期間限定の目の色

キトンブルー”という言葉をご存じでしょうか?
直訳すると「子猫の青」と言う意味で、生まれてから2ヶ月頃までの猫はみんな目が青色をしています。

生後2ヶ月ぐらいまでの猫の目にはメラニン色素が少ないため、青色の目の色に見えます。
2ヶ月を過ぎると親から受け継いだ遺伝子によって猫の目の色は変化していくので、期間限定の目の色となります。

オッドアイについて

左右の目の色が異なることを”オッドアイ”と呼びます。
片方が青色でもう片方が黄色やゴールド緑や茶色といった色合いが多いそうです。

オッドアイになる原因として考えられるのは、猫の目の色を確定する遺伝子の突然変異です。
生まれてからキトンブルーの瞳が大人の色に変わる段階で、片方の目に色素入れの情報が載っておらずオッドアイになるというパターンが多いようです。

どの猫にも起こり得る可能性がありますが、色素細胞の少ない白猫に特に多く発生します。

目遣いでわかる猫の気分

猫はそのときの気持ちを目で表現することがあります。

上目遣い

上目遣いは飼い主に対して期待しているときの目遣いです。
おやつがもらえそうだな・・・遊んでもらえそうだな・・・とワクワクしているときに、目がパッチリと上目遣いになります。

半目遣い

まぶたが半分閉じている半目遣いをしているときはリラックスをしている状態です。
身体の筋肉が緩んでいる状態なので、そのまま眠ってしまう猫ちゃんもいます。

瞬き遣い

人間と目が合ったときに一瞬目を閉じる瞬き遣いは、「仲良し」や「敵じゃないよね?」と確認するサインです。

逆に猫の目をじっと見つめる行為は敵意を表す行動になってしまうため注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は猫ちゃんの”目の不思議”についてでしたが、みなさんは豆知識を何個知っていましたか?
よかったらコメントで教えてください♬

最後までお読みいただきありがとうございました!

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