【要注意】猫が痛みを隠しているときの行動7つ

健康

元・猫カフェオーナーによる猫のお世話チャンネルです。

このブログでは、猫を飼ってみたい方や飼い始めたばかりの方に向けて、
猫カフェが実際に行っているお世話の方法や使っているものをご紹介するブログです。

猫ちゃんはとても我慢強い動物です。
一見、元気そうに見えても実は体のどこかに痛みを抱えていることがあります。
それは野生時代の名残から弱みを見せれば外敵に狙われるという本能を持っているためです。

私たち飼い主が「なんとなくいつもと違うな…」という小さな変化サインに気づけるかどうかで猫ちゃんの健康は大きく変わってきます。
そこで、今回は猫ちゃんが痛みを感じたときに見せるサインを7つご紹介します。
ぜひ、ご家庭の猫ちゃんの様子と照らし合わせてチェックしてみてくださいね♪

食欲不振

食欲不振は体調不良を見分ける上で最も分かりやすいサインの一つです。
口内炎など口の中の痛みが原因で、噛むこと自体が辛い場合もありますが、それに限りません。
胃腸炎や膵炎、関節炎さらには腫瘍、感染症、心臓病、自己免疫疾患など身体のどこかに不調があると食欲全体が落ちてしまう傾向があります。

例えば、普段は大好きなフードを残したり、おやつに反応しないといった小さな変化でも注意が必要です。
特に、食べたそうに器に近づいて匂いを嗅ぐのに、一口でやめてしまうような行動は痛みなどによる食欲低下を疑うサインです。

もちろん単なる好き嫌いや気まぐれな性格などの思考の変化、フードの鮮度が影響することもあるため、見極めは容易ではありません。
しかし、一日ほとんど食べない、数日間にわたり食欲が落ち続ける場合は、自己判断せず速やかに動物病院に相談することが大切です。
「食べない」というわかりやすい行動変化だからこそ、見逃さず早めに対応することが猫ちゃんの命を守る第一歩になります。

引きこもる

猫ちゃんが押入れや家具の下など暗い場所に引きこもるような様子を見たことがありませんか?
それは体調不良や痛みを抱えているサインかもしれません。
もともと野生時代の猫ちゃんは、弱っている姿を外に見せれば命を狙われる危険がありました。
そのため、体調が悪いときは身を隠すという本能が残っています。

そのような本能から、家猫であっても不調を感じると、人目を避け静かで涼しい場所に身を潜めてしまうのです。
特に、いつもは甘えんぼうでよく寄ってくるのに突然そっけなくなった。
丸くなって動かず長時間
引きこもり出てこないといった変化は要注意です。
飼い主にとっては隠れる姿は性格の気まぐれに見えることもありますが、実際には重大な病気や怪我が隠れていることも少なくありません。
こうした行動が一時的でなく続く場合、不調の程度が強まっている可能性があります。

粗相

いつもはトイレを失敗しないのに、あるときから急に粗相が増えたという場合は身体の不調や痛みのサインであることも少なくありません
特に、尿路結石や膀胱炎などで排尿時に強い痛みを経験すると、猫ちゃんはその痛みをトイレと結びつけて記憶し、「トイレに行くとまた痛いと感じてしまう…」と別の場所で排泄してしまうことがあります。

また、関節炎や足腰の不調によってトイレまで歩くのが辛い。
あるいは、トイレの縁をまたぐ動作による痛みに恐怖を感じ、トイレで排泄ができなくなることも原因となります。

今まで問題なくトイレを使えていた猫ちゃんが、突然カーペットや布団などで排泄を始めた場合、失敗した行動を叱るのではなくまず体調を疑うことが大切です。
猫ちゃんにとって粗相は、飼い主を困らせようとするものではなく、排泄したいけどトイレで
あるいはトイレが怖いという切実なサインなんです。

過度なグルーミング

猫ちゃんは痛みや不快感を抱えている部分を繰り返し舐めるグルーミングという習性があります。

例えば、関節炎があると足や腰をしつこく舐めます。
皮膚炎があると赤くなった部分を何度も舐め続けてしまいます。
このグルーミングは痛みを柔らげようとする本能的な反応ですが、過度になるとその部分の毛が抜けたり、皮膚がさらに悪化してしまうこともあります。

一方で、痛みが強すぎる場合や身体を動かすこと自体が辛い場合には、逆に毛づくろいをほとんどしなくなることもあります。
その結果、毛並みが急にボサボサになったりフケが多く見られるようになったりと清潔さが保てなくなります。

飼い主にとって大切なのは、猫ちゃんのグルーミング習慣を普段からよく観察しておくことです。

  • いつもより特定の部位をしつこく舐めている。
  • 以前より毛づくろいの回数が減った。

といった小さな変化を見逃さないようにしましょう👍

目を閉じる時間が長い

猫ちゃんが安心しているときやリラックスしているときには目を細めたり閉じたりします。
そのため、穏やかに目を閉じている姿自体は珍しいものではありません。

しかし、普段よりも長い時間、目を閉じたまま動かない場合は注意が必要です。
特に耳を後ろに倒し、身体を小さく縮めるような姿勢を取っているときは、どこかに痛みや不調を抱えている可能性があります。
さらに、震えや猫背の姿勢を伴っていると体調の悪さを強く示していることがあります。

例えば、普段は窓の外を眺めて鳥や人の動きを楽しんでいる猫ちゃんが、その日は一日中目を閉じて寝ているように見えるといった変化です。
猫ちゃんはもともと睡眠時間が長い動物ですが、活動と休息のリズムには個性があります。
日常的なパターンを把握していれば、少しの変化にも早く気づけるため、普段からの観察を意識しましょう。

呼吸が速い

呼吸が速い」という様子は猫ちゃんが自分で隠せない不調のサインの一つです。
運動をした直後や、緊張しているときに一時的に呼吸が早くなるのは自然な反応ですが、落ち着いているのに呼吸が浅く、早い状態が続く場合は注意が必要です。

例えば、胸やお腹が大きく上下している、肩が波打つように動いている。
口をわずかに開けて口呼吸をしているといった様子は普段とは明らかに違う兆候
です。
呼吸の速さは痛みや不安による場合もありますが、心臓や肺に負担がかかっているケースや身体の内部で炎症が進んでいるケースもあります。

普段から猫ちゃんが寝ているときや、リラックスしているときの呼吸の速さ、胸やお腹の動き方を観察しておくことが大切です。

触られるのを嫌がる

猫ちゃんが触られるのを急に嫌がるようになるのは、何かしらの不調や痛みを抱えているサインの一つです。
これまで撫でられるのが好きだった場所に手を伸ばすと唸ったり、身をよじって避けたりする場合は身体のどこかに違和感を覚えている可能性があります。

特に、腰や関節に痛みがあるときには背中や腰回りを撫でられるのを強く拒むことがあります。
また、尻尾の付け根付近を触られたときに怒る、飛びかかろうとする、尻尾を立てなくなるといった行動も痛みのサインと言えるかもしれません。
さらに、抱っこを避けたり、高い場所へ飛び乗らなくなるといった日常動作の変化も現れます。
猫ちゃんは気まぐれな一面もあるため、今日は撫でられたくないだけかなと思ってしまうこともあるかと思います。

触られるのを嫌がるのは単なる性格気分の変化ではなく、身体を守ろうとする行動でもあるのです。
日頃から猫ちゃんがどの部位を触られるのを好み、どの触り方で嫌がるのかを観察しておくと小さな変化を早く察知することができるでしょう🐈

まとめ

いかがでしたでしょうか?

猫が痛みを隠しているときの行動についてご説明しました。
小さな違いに気づいてあげられるのは毎日そばにいる飼い主さんだけです。
いつもと違う様子や仕草に少しだけ注意を向けてみてくださいね。
今回の記事や動画を参考にして、猫ちゃんが痛みや不調を我慢しているサインを読み取れるようにしていきましょう😸

最後までお読みいただきありがとうございました!

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